最近流行っている終活で相続手続きを済ませよう!

生き方が多様化してくると、高齢になってから自分の人生にどう幕を引くかという死に方にもひとつの美学を求める様になってきます。
昔から日本人は生き様と同様に死に様にもこだわる民族ですので、当然といえば当然の流れなのかもしれませんが、高齢者の間で終活が盛んに行われる様になってきました。
終活というのは自分の人生の終わりをポジティブに考える儀式ともいえます。単に潔い死に方をするだけではなく、自分の人生の終わりというテーマをどう捉え、活動していくかをそれぞれに考える活動です。
そして終活では相続は重大な問題です。自分の子供や孫に煩わしい想いをさせない様にスムーズな相続をすることで自分の人生の最期を決して濁したものとしないためにも大切なことです。

相続税を減らせる生前贈与とは

相続時に気になることといえば相続税ですね。せっかく相続したものの、税金の支払いができずに泣く泣く不動産を売るケースは決して少なくはありません。
自分の子供や孫にそんな悲しい想いをさせないためにと、生前贈与を行う人は多いです。
生前贈与というのは生きている間に財産を渡すことで、相続時に相続されるものを減らし、相続税を減らすことができます。財産がたくさんある人は行っておいた方がよいでしょう。
ただし、相続税を減らせる代わりに贈与税がかかってきますので、注意しなければなりません。

贈与税はいくらかかるのか?

贈与税は1年間に受けた贈与の額を元に計算されます。ちなみに基礎控除額が110万円ありますので、年間に110万円までならば贈与税はかかりません。それ以上の金額は額によって変わってきますが仮に1000万円を超えると225万円は控除があるものの、それを差し引いた金額の50%が贈与税としてかかってしまいます。
200万円以下であれば控除はないものの10%しかかかりませんので、裕福な人は裕福な人で相続などがとても大変だなとついつい考えてしまいますね。その分財産をやり繰りする知恵にはもちろん長けてはいますが、何もしないでいると税金だけでたちまち破産しそうな勢いですからやり繰りが上手くなるのも当然なのかもしれません。
終活をするのであれば、年間110万円の基礎控除を上手く活用してできるだけ相続時の相続税を減らしたいものですね。